形状復元
ここではクロスの形状を維持する3つの力を設定します。
これらの力は1つ1つが独立しているのでそれぞれ解説していきます。
基本的にこれらの値は初期設定のまま変更する必要はほとんどありません。
しかし、クロスの状態などにより多少調整したほうが良い結果が得られる場合もあります。
Distance Stiffness | 距離制約の復元力。 各頂点が接続する頂点との距離を保つ力を加えます。 |
Tether Compression | 距離拘束。 頂点が自身の始点に近づける距離割合を指定します。 |
Triangle Bending Stiffness | トライアングル復元力。 隣接する2つのトライアングルが元に戻る力を加えます。 |
Distance
接続する他の頂点との距離を保つ働きをします。
設定数値は復元力の強さです。
基本的には1.0で問題ありませんが、拘束が強すぎると布があまり伸びなくなります。
そのためスカートなどでは末端部分の復元力を弱くしたほうが良い動きになる場合もあります。
Tether
頂点が自身のベースラインの始点に近づける距離を制限します。
下の図では紫の頂点について始点からの距離を表しています。
設定は縮小できる割合を指定します。
例えば設定を0.6にすると紫の頂点は40%の黄色の円まで近づけますが、その内部に入ることはできなくなります。
これはクロスを元の形状を維持するのに役立つ場合があります。
しかし過度に拘束すると移動の自由がなくなり動きが固くなる場合もあります。
基本的には0.8以上で設定し、特別な場合のみ下げるようにしてください。
Triangle Bending
隣接する2つのトライアングルの内角が初期角度に戻るように力が働きます。
これはMeshClothにおいて形状を維持する上で重要な機能です。
そのため、基本的には初期値の1.0で問題ありません。
プロキシメッシュにトライアングルが無い場合は何も影響しません。
アニメーション姿勢割合の影響
形状復元はアニメーション姿勢割合の影響を受けます。
これは復元基準を初期姿勢にするか現在のアニメーション姿勢にするかの割合です。